2017年04月29日
又吉、3度目でつかんだ先発星
又吉、3度目でつかんだ先発星
2017年4月28日 紙面から

中日-ヤクルト 7イニング無失点と好投した又吉=ナゴヤドームで(小沢徹撮影)
初回の“速攻”が効いて快勝! 連敗も最下位もごめんだよ-。中日は27日のヤクルト戦(ナゴヤドーム)を2-0で快勝。右横手投げ3投手のリレーによる今季2度目の零封勝ちで、一夜で5位に再浮上した。前回(21日・DeNA戦)の好投が報われなかった先発・又吉克樹投手(26)は7イニング5安打無失点で今季2勝目。先発転向後は3戦目の初勝利で、既にリーグ首位だった防御率はついに1点を切って0・88とした。
先発のウイニングボールをようやく手に入れた。今季3度目、ナゴヤドームでは初めての先発マウンドだった又吉。7イニングを5安打、無四球、無失点。今季2度目のカード勝ち越しで三たびの最下位脱出に貢献し、お立ち台に招かれた。
「野手も守ってくれて2点を守って終盤まで投げられた。ゲームはつくれたかな。中継ぎとは違った達成感を味わうことができました」
非の打ちどころのない内容だった。過去2度の先発登板では1回から走者を背負った。「ホームで投げるのは初めてだったので、3人で帰ってこようと」。坂口、荒木、山田を三者凡退で勢いに乗ると、140キロ台中盤の直球とスライダー、シュートなどを駆使。凡打の山を築き、7回までスコアボードに「0」を並べた。
唯一のピンチは6回。代打・上田を内野安打で出塁を許すと、三ゴロ、投犠打で初めて三塁に走者を背負う。迎えた山田には初球から3球連続でボール。4球目に外角低めの140キロ直球を投げ込む。杉山の好捕もあり、捕邪飛に抑えた。「あそこはスギ(杉山)がよく捕ってくれた。外の低めに丁寧に投げた結果です」と振り返った。
“縁のある相手”からの先発初白星だ。ヤクルトが春季キャンプを張る沖縄県浦添市は又吉の地元。小学生時代の少年野球チーム「仲間ジャイアンツ」のチームメートの父親と、当時現役だった真中監督が知り合いだったことから、キャンプの練習後に3度ほど野球を教えてもらったことがある。
http://www.chunichi.co.jp/chuspo/article/dragons/news/201704/CK2017042802000106.html