2017年04月29日
<ファーム>小笠原、1軍首脳陣が太鼓判
<ファーム>小笠原、1軍首脳陣が太鼓判
2017年4月28日 紙面から

7カ月ぶりにナゴヤドームで登板、6イニングを3安打1失点と好投した先発の小笠原=ナゴヤドームで(篠原麻希撮影)
中日の2年目左腕、小笠原慎之介(19)の1軍昇格が秒読み段階に入った。27日のウエスタン・リーグ、ソフトバンク戦(ナゴヤドーム)に先発。左肘手術から復帰後4度目のマウンドで100球を投げ、6イニングを3安打9奪三振の1失点に抑えた。視察した1軍首脳陣も文句なしの評価。登板後の状態に問題がなければ、5月5日からの巨人戦(ナゴヤドーム)で先発マウンドが用意されそうだ。
胸の高鳴りが心地良い。森監督ら1軍首脳陣の視線に「直接見てもらっているんで、やる気も出る」と小笠原。2軍戦とはいえ、7カ月ぶりの本拠地のマウンドに「心拍数も上がっていきました」。用意された最終テストの舞台で、19歳左腕が魅せた。
最速145キロの直球で押しながら「ストライクを取れないと困る」という変化球を交える。6回2死一塁では、思惑通り打者のタイミングを外して109キロのカーブで空振り三振に。新たに試したスライダーも上々で、2軍の高山投手コーチも「組み立てのアクセントになる」とうなずいた。
6回に先頭に四球を与え、米球界帰りの川崎に中越えの適時二塁打を浴びて失点。続く高田は一塁内野安打で無死一、三塁を招いたが、同時に見せ場でもあった。球数は70を超え、試される中盤以降の粘り。江川を直球で遊飛に仕留める、吉村とジェンセンからチェンジアップで連続三振を奪って降板した。
3月29日の実戦復帰後最多となる100球に「少しは力が落ちると思ったけど、粘れて良かった」。9奪三振の3安打2四球で、初白星のおまけも。友利投手コーチは「監督の前でいいアピールになったんじゃないかな。ピチピチしてたね」。登板後に面談した森監督は、当初の予定通りと強調。左肘に不安がなければ近く1軍に合流しそうで、宿敵・巨人との舞台が用意される可能性が高い。
http://www.chunichi.co.jp/chuspo/article/dragons/news/201704/CK2017042802000100.html