2017年04月27日
ゲレーロ、3ラン 突貫工事で目覚めた
ゲレーロ、3ラン 突貫工事で目覚めた
2017年4月26日 紙面から

中日-ヤクルト 2回裏無死一、二塁、ゲレーロが左越えに先制3ランを放つ=豊橋市民球場で(小沢徹撮影)
スカッと最下位脱出だ。25日のヤクルト戦(豊橋)、中日は2回、悩める大砲、アレックス・ゲレーロ内野手(30)の3ランで先制すると、6回には松井雅人捕手(29)がダメ押しのソロを右翼席にたたき込み、1点を追加。先発したジョーダン・ノルベルト投手(30)が7イニング2/3を2失点に抑え、今季初勝利。連勝でヤクルトと入れ替わって、5位に浮上した。
自らの目を覚ますような爆発的なライナーが、左翼席に飛び込む。打球がカクテル光線に照らされたのは、ほんの一瞬だった。それがゲレーロの復調への号砲。両チーム無得点の2回無死一、二塁。決勝となる先制3ランに、1万人超が詰めかけた豊橋市民球場が熱を帯びた。
不調を振り払うべく貫いた積極性。「初球から打とうと思った」。言葉通り、ヤクルトの先発・山中が1球目に投じた内角高めの直球に反応した。2日の巨人戦(東京ドーム)以来、68打席ぶりの今季2号。両翼93メートルと狭い地方球場ならではの「ローカル弾」でも、一発に変わりはなかった。
チームを今季2度目の2連勝と最下位脱出に導き、意気揚々とヒーローインタビューへ。「この球場で打ったことと皆さんのことは忘れません」とかみしめた。打率2割前後の低空飛行からの上昇に「きのう練習した形で打つことができた」。前日24日の練習で、首脳陣総掛かりの全力サポートは即効性抜群だった。
http://www.chunichi.co.jp/chuspo/article/dragons/news/201704/CK2017042602000109.html