2017年04月25日
若松厳罰 試合中に名古屋へ強制送還
若松厳罰 試合中に名古屋へ強制送還
2017年4月23日 紙面から

DeNA-中日 2回裏2死一、二塁、桑原(奥左)に2号3ランを打たれた先発若松=横浜スタジアムで(北田美和子撮影)
3連勝の夢は、序盤で消えた。中日は22日のDeNA戦(横浜)で、1回に新4番・平田良介外野手(29)が先制打を放ったものの先発の若松駿太投手(22)が3イニング7失点と炎上。今季初といってもいい大敗を喫した。森繁和監督(62)はチーム全体に悪影響を与えかねない失態に、右腕を名古屋へ強制送還させる非常措置を取った。
序盤で終わった。先発の若松が大炎上。2回に一挙5点を失い、3回も先頭打者への四球から2点を献上した。3イニングでKO。結果的に今季最多11失点で大敗し、借金は再び6。背信の右腕は試合中に横浜スタジアムから名古屋に強制送還された。
「これだけはやりたくないね。こういうゲームだけは。打つ手がなくなるし、他の投手にも負担になる」。森監督の表情には怒りと悲しみが同居した。「1イニングでああいうふうにやるのは、投手として本当に情けない。先発投手としては失格」
悪夢のような2回だった。1死からロペスに左翼フェンス直撃の二塁打を許すと、2死後に戸柱に逆転2ラン。さらに8番柴田、9番石田の連打でつながれ、桑原には甘く入った直球を左翼席に運ばれた。1イニングに2発を浴び、痛恨の5失点だ。
3回にも2本の長打で加点されると、わずか60球で降板指令。「狭い球場だと分かっていたのですが、それでも高めにいってしまった。練習するしかないです」と球団広報を通じてコメントを残し、試合中に球場から姿を消した。
これで、先発投手は開幕から19試合連続で勝ち星がない。ただ、クオリティースタート(6イニング以上、自責点3以下)が11試合あることで分かるように、打線の援護がなくても何とか踏ん張ってきた試合も多かった中で、この日は内容が異なる。指揮官は「こういうゲームは年に何回かあるよ。でも、今の時期にやることではない」と語気を強めた。
http://www.chunichi.co.jp/chuspo/article/dragons/news/201704/CK2017042302000108.html