2017年04月25日
平田、9回2死で起死回生弾
平田、9回2死で起死回生弾
2017年4月22日 紙面から

DeNA-中日 9回表2死、右越えに同点本塁打を放った平田(七森祐也撮影)=横浜スタジアムで
中日は21日のDeNA戦(横浜スタジアム)を延長12回、2-2で引き分けて今季初の3連勝はお預けとなった。1-2で迎えた9回2死の崖っぷちから4番・平田良介外野手(29)が右越えへ起死回生の4号同点ソロ。今季6度目となる延長戦に持ち込む粘りを見せたものの、両軍追加点なく引き分けた。竜打線は好投した先発・又吉克樹投手(26)を援護し切れず、先発投手の「勝ちなし」は開幕以来の18戦連続となった。
4番が打てば、チームは負けない。平田がふた振りで証明してみせた。今季6度目の延長戦。引き分けに持ち込めたのは、背番号6のバットにほかならない。連夜のアーチで左翼席に陣取る竜党を沸かせた。
危機を救った。敗色ムード濃厚な1点ビハインドの9回2死。2番手・パットンの151キロ直球を振り抜くと、白球は右翼席に着弾。青く染まったDeNAファンにため息をつかせた。2戦連発となる4本目のアーチはセ・リーグ2位タイ。さらに今季初めて右方向への本塁打だった。
「状態はずっと悪くない。あそこで打てて良かった。相手チームの攻め方もあるので、どこ(の方向)にホームランが出ても偶然だと思う」。チームの連勝が止まり、1日で最下位に逆戻りしただけに多くは語らなかった。
1点を追う4回2死三塁の絶好機にも結果を出した。得点圏打率1割5分4厘と、チャンスでなかなか1本の出なかった平田に打席が回る。「とにかくランナーをかえすことだけを考えていきました」。ウィーランドの高めに入ったカーブにバットが反応した。打球は左中間を転がってフェンスまで到達する同点の適時二塁打になった。
DeNAとの相性の良さは今季も続いている。昨季の平田は88打数24安打、打率2割7分3厘。セ5球団で最も攻略できているチームだ。7日のDeNA戦(ナゴヤドーム)でも今季初勝利の口火を切る走者一掃の3点適時打で、竜党に2017年初勝利を届けた。比較的打てているからこそ、結果に結び付いたのかもしれない。
http://www.chunichi.co.jp/chuspo/article/dragons/news/201704/CK2017042202000110.html