2017年04月25日
報われない又吉
報われない又吉
2017年4月22日 紙面から

DeNA-中日 DeNA戦に先発し8回途中2失点と好投した又吉=横浜スタジアムで(小沢徹撮影)
◆中日2-2DeNA 7イニング2/3、6安打、2失点(自責点1)。第三者的には二重丸。それでも又吉の胸に去来するのは、充実感よりも物足りなさ。「勝てなかったですからね。また次、頑張るだけです」。耐えきれなかった自分を責めた。
同点で迎えた8回だった。先頭の石川にスライダーが甘く入り、二塁打にされた。「あの場面で長打を打たれてはいけない。そういうところです」。1点もやれない展開でいきなり得点圏に走者を背負った。そして1死三塁とされ、打席には筒香。カウント1-1からの内角高めの直球を強引にはじき返された。高く跳ねた打球は前進守備の一、二塁間を破り、勝ち越し点を奪われた。「あそこは全球勝負の場面。外の出し入れだけでは厳しい。空振りか打ち取らないといけない球だった」。淡々と振り返る中に、悔しさがにじんだ。
それでも先発2試合目とは思えない落ち着きで、試合をコントロールした。立ち上がりは走者を背負いながらの投球が続いたが、動じない。1回1死一、二塁で筒香の場面。カウント2-2から外角に145キロシュート。外角ギリギリからさらにボール1個動き、筒香のバットが空を切る。初球に内角を直球でえぐったあとだっただけに、効果的に決まった。2回2死二塁から京田が落球し、先制点を許したが、崩れることなくゼロを重ねた。
http://www.chunichi.co.jp/chuspo/article/dragons/news/201704/CK2017042202000108.html