2017年04月24日
森監督、大ナタ ゲレ外しも
森監督、大ナタ ゲレ外しも
2017年4月19日 紙面から

中日-阪神 8回裏、選手交代を告げる森監督(中)。右は三振に倒れたゲレーロ=ナゴヤドームで(金田好弘撮影)
もう我慢ならん-。中日は18日、阪神戦(ナゴヤドーム)で中盤まで接戦を演じながら、最後は力尽きて1-3の敗戦。今季2度目の3連敗を喫した中日・森繁和監督(62)は、この日も好投のバルデスを見殺しにした極貧打にメスを入れることを断言。4タコに終わった新助っ人、アレックス・ゲレーロ内野手(30)のスタメンはく奪を示唆した。
重く、苦い展開が鎖となって竜に巻き付く。同点の8回に起用した2番手岩瀬が3安打を浴びて2失点。1-1の均衡は三塁側に傾き、その直後の無死一、二塁を逃した中日は土俵を割った。今季2度目の3連敗。開幕15試合で早くも10敗目を喫した。
「結果がすべて。まさか、あそこで長打になるとは…」。終盤の大事な局面を託されたベテラン左腕が言葉を絞り出す。先頭打者の糸井に許したフルカウントからの左前打。続く原口の打球は高くバウンドして一塁ビシエドの頭上を越える二塁打。ここが、岩瀬が振り返った場面だ。犠飛。さらには2死後に三塁打で突き放された。
長いシーズンは山も、谷もある。1度も失敗することなく、投げきることは至難の業。森監督も「1点を取られることはある」と擁護した上で、「あそこは1点で止めないといけないところはあるだろうね」と反省材料も指摘した。
とはいえ、試合を重くした原因は、やはり攻撃陣にある。安定感の出てきた先発投手は、最近7試合のうち6試合で6イニング自責3以下のクオリティースタート。それでも、開幕からの15試合で誰1人として白星を手にしていない。逆に、打線は開幕15試合のうち、13試合が3点以下。この日も敵失でもらった1点がすべてだった。
http://www.chunichi.co.jp/chuspo/article/dragons/news/201704/CK2017041902000106.html