2017年04月18日
吉見、読み負けた
吉見、読み負けた
2017年4月17日 紙面から

中日-巨人 7回表無死二塁、阿部に右翼線適時打を浴び悔しげな吉見=ナゴヤドームで(布藤哲矢撮影)
◆巨人2-0中日 すばらしい過程が最高の結果をもたらすとは限らない。7イニングを投げ、奪われたのはわずか1点。それでも勝てない。「先に点をやってはいけない試合。それができなかった」。3連敗を喫した吉見は唯一の失点シーンを悔やんだ。
試合が動いたのは7回だった。先頭の坂本勇に右翼線の二塁打を浴び、打席には阿部。外角一辺倒でフルカウント。そして6球目だった。バッテリーは内角へ直球を選択。甘くはなかった。だが、コマのように阿部の体が回る。狙っていたかのような内角打ちで打球は右前へ転がり、先制点を奪われた。
この打席、それまでの外角攻めに一度もバットは動いていない。2回の第1打席には、ここしかないというピンポイントのコントロールをみせ、内角直球で見逃し三振に仕留めている。一連の流れから、おそらく阿部の狙いは内角…。そんな状況証拠が、そろいつつあるようにもみえる。
「内角を待っていたんじゃないかと言う人もいるかもしれないけど、18・44メートルの空間の中で僕はフォークを待っていると感じた」。シュートの見逃し方、スライダーへのタイミングの取り方。あらゆる動きが吉見にとっては情報だ。すべてを勘案して、はじき出したのはフォーク待ち。それを外しての内角直球だった。
http://www.chunichi.co.jp/chuspo/article/dragons/news/201704/CK2017041702000101.html