2017年04月18日
竜先発陣、開幕13戦勝ちなし
竜先発陣、開幕13戦勝ちなし
2017年4月16日 紙面から

中日-巨人 6回表無死一、二塁、マギーに左越え適時二塁打を浴びた若松=ナゴヤドームで(小沢徹撮影)▼
連勝が遠い…。中日は15日の巨人戦(ナゴヤドーム)に2-6で逆転負けし、今季初の連勝を逃した。先発の若松駿太投手(22)が勝利投手の権利を得た直後の6回に崩れ、今季はいまだ先発投手に白星なし。打線の組み替えも実らず、森繁和監督(62)の言葉にも力が入らない。
最悪の状態ではない。しかし、上げ潮ムードにも入っていない。竜が今季5度目の逆転負けで初の連勝を逃した。森監督の表情にも苦渋の色がにじむ。先発投手は開幕から13戦勝利なし。若松が6回を乗り越えてくれていれば…。
「レバ、な。あそこまで何とか踏ん張ってはいた。点を取られることはあるんだろうけど、大量点になっちゃうとな」
藤井の逆転打で奪ったリードはわずかに1点。完全に主導権を握っているとは言い切れない展開だった。そして、勝負の分岐点となる攻防は、5回裏と6回表だ。まず、竜の攻撃。2死満塁で堂上の右翼後方への大飛球が亀井に好捕される。抜けていたら…。
「タラ、だからな。これは。タラとかレバを使うのであれば、2点とか3点が入っていたかもしれない」
試合を一気に決める局面を阻まれた直後。若松も、両軍を往来する微妙な空気の流れを感じ取ったのかもしれない。先頭の坂本勇から中軸に3連打を浴びて追いつかれ、暴投で勝ち越された。さらに、石川には左前へ適時打を許した。
若松が悔やんだのは、ボール先行でマギーに喫した同点打だ。「用心しすぎた。(サインに)首を振ってでも真っすぐでいかないといけなかったかもしれない」。ゴロを打たせる狙いで投じたスライダーを左翼フェンスまで運ばれた。1点を与えることもできない。その投手心理が、1点を惜しみ、結果的に3点を失った。指揮官は、あらためて逃げ切ることの難しさを痛感した。
http://www.chunichi.co.jp/chuspo/article/dragons/news/201704/CK2017041602000099.html