2017年04月18日
荒木、前進マルチ
荒木、前進マルチ
2017年4月16日 紙面から

中日-巨人 5回裏無死、荒木がこの試合2安打目となる左前打を放つ(金田好弘撮影)=ナゴヤドームで
◆巨人6-2中日 遊撃の頭上をライナーで越えた1本の安打に、荒木は確かな手応えをつかんでいた。5回の第3打席。田口の真ん中に入ってきた2球目のスライダーを振り抜いてレフト前へ。「まともな左方向へのヒットは今年初めてでしょ」。そう自覚していたように、それまで外野に飛んだ4安打はすべて右方向。きっちり引っ張った安打が出たことは大きな収穫だった。
「春先から引っ張りにいき過ぎるとバッティングにならない。徐々に、方向を決めずに、勝手に反応してくれだすと、どんどん良くなっていく。きょうはおもしろかった」
野球の深遠を知る男ならではの自己分析だ。状態の上がっていない開幕直後は無理に振りすぎず、ボールに合わせていく。そこから体が反応してきたバロメーターが、左方向へ引っ張って生まれる強い打球だ。
昨季は2打数無安打、今季も開幕2戦目で3打席とも抑え込まれた左腕の田口から突破口を開いた。初回の第1打席はボテボテの三塁ゴロ。しかし、マギーの一塁送球がそれたことで内野安打に失策が加わり、一気に二塁へ走り込んだ。4試合ぶりの出場で今季2度目のマルチ安打。一打ごとに歓声が沸くなか、通算2000安打まであと「33」とした。
http://www.chunichi.co.jp/chuspo/article/dragons/news/201704/CK2017041602000098.html