2017年04月15日
又吉、初先発でローテ合格勝ち取った
又吉、初先発でローテ合格勝ち取った
2017年4月14日 紙面から

ヤクルト-中日 ヤクルト戦に先発し好投した又吉=神宮球場で(篠原麻希撮影)
悔しいサヨナラ負けを食らった-。13日のヤクルト戦(神宮)、中日はプロ初先発の又吉克樹投手(26)をたてて連勝&最下位脱出を狙ったが、2-2の同点で迎えた9回裏に、岩瀬が安打を許し、2死三塁からマウンドに上がった佐藤が力尽きた。敗戦の中のひと筋の光明は又吉の投球。8イニングを投げ、6安打2失点と結果を出し、ローテ合格を勝ち取った。
痛恨のサヨナラ負けを喫した夜だったが、チームとして大きな収穫を手にした。8イニング、6安打、2失点。196試合目にしてプロ入り初先発となった又吉が115球の力投で堂々のゲームメイクをみせた。
「リードしてつなぎたかった。そこですね。申し訳ないです」。敗戦が決まった直後、クラブハウスへと続く通路。又吉の口から出てきたのは反省の弁ばかり。役割は果たしたが、納得はいかない。勝てなかったことがすべて-。感慨にふけることも、感傷に浸ることもない。このあたりがなんとも又吉らしい。
立ち上がりから飛ばした。「1イニングずつゼロでかえってくるつもりでいった。それが2度できなかった」。140キロ台後半の直球とスライダーのコンビネーションがさえた。2回まで2安打無失点。3回に山田、山崎に連続二塁打を浴び、1点を失ったが大崩れせず、アウトを積みかさねていった。2回には平田の先制弾の後に自ら三塁への適時内野安打で追加点を奪うなど、投打に躍動した。
だが、1点リードの6回。2死を奪って、打席には畠山。1ボールから外角のスライダーを踏み込まれて、左翼席に運ばれた。「結果がすべてです」。前の打席でインハイの直球で死球を与えていたが、恐れることなく踏み込んできた相手の4番に一振りで同点にされた。それでも8回には2死一、二塁で再び畠山。初球141キロ直球で三飛に仕留め、気合のガッツポーズも飛び出した。
http://www.chunichi.co.jp/chuspo/article/dragons/news/201704/CK2017041402000107.html