2017年04月14日
森竜もがく 左翼ゲレーロ新シフトもカード勝ち越しならず
森竜もがく 左翼ゲレーロ新シフトもカード勝ち越しならず
2017年4月10日 紙面から

中日-DeNA 7回裏2死二塁、大島の安打で本塁を突く代走溝脇(手前)をベンチから身を乗り出して見る吉見(後方左から2人目)=ナゴヤドームで(布藤哲矢撮影)
中日は9日のDeNA戦(ナゴヤドーム)で1点が届かず、1球に泣いた。森繁和監督(62)はゲレーロを初めて左翼で使い、三塁には堂上を起用。打線を改造し、積極用兵で挑んだが実は結ばず。投打の歯車がかみ合わぬまま借金は「5」にふくらんだ。
あと少しの歯車が回らない。安打は出る。しかし、散発。奪ったのは2回の1点のみ。重い展開が先発吉見の両肩にズンと乗り、わずか1球の失投が命取りになる。勝てない。いや、勝ちきれない。森監督もその現実に歯ぎしりした。
「こんな試合をずっとやっていたら、俺も体がもちませんわ」。2失点の右腕を責めることはできない。課題は誰の目にも同じに映る。しかも、なかなか改善されない。「点を取る方がな。チャンスはあったけどモノにできなかった。(点を)取らなくちゃいけないところで取れなかったのが敗因でしょう」
2回に先制。その1点では重圧から解放されないのが、今の竜打線だ。「(走者は)塁にたまるけど、(1本が)肝心なところで出ない」と土井打撃コーチ。DeNAを上回る8安打を放っても、追加点には結び付かなかった。この日もまた、ナゴヤドームは竜党の嘆息に包まれた。
http://www.chunichi.co.jp/chuspo/article/dragons/news/201704/CK2017041002000013.html