2017年04月14日
吉見、痛すぎる1球
吉見、痛すぎる1球
2017年4月10日 紙面から

中日-DeNA 逆転2ランに立ち尽くす吉見=ナゴヤドームで(金田好弘撮影)
◆DeNA2-1中日 計102球。ほぼ隙はなく「自分の形は出せている」。そんな吉見がマウンドで天を仰ぐ。表情なく、打球が吸い込まれていったバックスクリーンをしばらく見つめた。痛すぎる逆転2ランだった。
1点リードで迎えた6回2死一塁。梶谷への初球だった。85球目。外角を狙った137キロの直球が、真ん中に入る。開幕から好調の左打者が見逃してくれるはずもなかった。「改めて1球の怖さを思いしらされた」。その言葉以外、見当たらない。
タラレバがないわけでもない。4回には外角の直球で見逃しストライクから入り「外一辺倒で抑えていた」と三ゴロに。ただ、違ったのは一塁に走者がいること。「足の速いランナー(桑原)がいる状況で打者心理を考えたら、ボール球から入ったり、違う球種を選んだりしてもよかった」。そう振り返った上で「全ては自分のコントロールミス」と飲み込んだ。
http://www.chunichi.co.jp/chuspo/article/dragons/news/201704/CK2017041002000012.html