2017年04月08日
アウト判定、リプレー検証で覆った 竜また勝てず
アウト判定、リプレー検証で覆った 竜また勝てず
2017年4月6日 紙面から

中日-広島9回表1死一、二塁、鈴木の左前打で本塁を突く丸にタッチする杉山。判定はアウトもリプレー検証で生還となる=ナゴヤドームで(小沢徹撮影)
今季初勝利まで、ほんのわずかに届かなかった。中日は5日の広島戦(ナゴヤドーム)で3-2とリードした9回、田島慎二投手(27)が同点打を浴びて、延長12回引き分け。12球団で唯一、白星から見放された竜の目覚めは、いつになるのか。
こんなにも長く、生みの苦しみを味わうことになるとは…。竜党の歓喜は悲鳴となり、開幕5試合目も白星をつかむことができなかった。1点リードの9回を田島が守れない。過酷な試練。野手を全員使い切った12イニングの死闘は、今季初のドローで幕を閉じた。
「負けなかったね」。取材陣の質問を待たず、指揮官はそう言った。表裏一体。勝てなかった。やはり、その結果の方が重くのしかかる。「1つ勝つのは難しいな。分かっているけど、それが野球でしょう」
4回からロング救援の又吉が無失点で流れを引き寄せ、打線が何とか逆転。最後はクローザーで逃げ切る-。しかし、勝利の女神はソッポを向いたまま。あと2人。1死一、二塁から三遊間を抜けた打球を藤井が猛ダッシュし、本塁に好返球。アウト。しかし、リプレー検証で判定が覆った。同点。「オレらにはどうしようもない」。指揮官も結果を受け入れるしかなかった。
延長の3イニングを救援陣がゼロ封したのは好材料。ただ、不安なのは昨季17セーブを挙げた守護神の精神状態だ。今季初登板だった1日の巨人戦(東京ドーム)で逆転サヨナラ被弾。これで2戦連続のセーブ失敗となり、指揮官も方程式の再構築も示唆した。
http://www.chunichi.co.jp/chuspo/article/dragons/news/201704/CK2017040602000108.html