2017年04月08日
京田、2番で機能
京田、2番で機能
2017年4月6日 紙面から

中日-広島(上)7回裏無死二塁、京田が投前バントを決める=ナゴヤドームで(小沢徹撮影)
◆中日3-3広島 ルーキーの存在感が試合を重ねるごとに増している。走って、打って、守って。ドラフト2位の京田がチーム全得点に絡んだだけでなく、開幕5連敗の窮地も救ってみせた。
まずは自慢の足でプロ初盗塁だ。1回無死一塁に投ゴロの併殺崩れで出塁すると、同期の広島ドラフト3位・床田のモーションを完全に読み切った。「データと感覚がマッチした」。絶妙なタイミングでスタートを切り、スライディングすることなく二盗に成功した。先制点をお膳立てして、ゲレーロの適時打で本塁に生還した。
バットでもきっちり仕事をした。5回1死で床田の143キロ直球を詰まりながらも中前に落とした。これで開幕から出場4試合連続で安打をマーク。平田の適時打でこの日2得点目のホームを踏んだ。7回には無死二塁で投前にきっちり犠打を成功させた。三たび追加点の足掛かりをつくった。9回にも三塁への犠打。小技のうまさも見せた。
守っても大ピンチを救った。同点に追い付かれた9回1死一、二塁でエルドレッドの左翼へ抜けそうなライナーをダイビングキャッチ。4日の広島戦でゴロの処理などが中途半端だっただけに「守備でもしっかり攻めていこうと」と京田。併殺を完成させて勝ち越しを阻止した。
開幕4試合で15打数1安打、打率6分7厘と右のベテラン・荒木に代わって京田が今季初めて「2番・遊撃」に入った。「最初見たときはまさかと思ったけど、いつも通り自分のやることだけ試合に臨んだ」と冷静だった。打線の組み替えが機能したといえる。
http://www.chunichi.co.jp/chuspo/article/dragons/news/201704/CK2017040602000107.html