2017年04月04日
ゲレーロ、来日1号
ゲレーロ、来日1号
2017年4月3日 紙面から

巨人-中日 4回表無死、ゲレーロが左越え本塁打を放つ。捕手小林=東京ドームで(篠原麻希撮影)
こん身の一振りが、空気を切り裂いた。4回先頭のゲレーロが、大竹寛のチェンジアップをとらえる。竜党が待つ左翼ポール際へ弾丸ライナーが突き刺さると、思わずパーンと両手を打った。開幕10打席目で飛び出した来日1号だ。
生みの苦しみはあった。土井打撃コーチが「責任感の強い選手」と話すように、中軸、そして開幕の重圧に自然と力が入っていた。さらにオープン戦で外角をうまくさばいていたゲレーロに、巨人バッテリーは内角攻めを徹底。初戦こそ詰まりながら2安打したが、2戦目は無安打だった。この日も第1打席は内角のシュートに詰まらされたが、第2打席は「腕を伸ばさないように」と対応。第3打席も内角のシュートを打って、2度目のマルチを記録した。
運命に導かれるように生まれた1号だ。巨人との開幕3連戦は14年ぶり。その14年前、東京ドームでの開幕戦で来日1号を放った新外国人選手がいた。駐米スカウトを務めるアレックス・オチョアさん(45)。ゲレーロの人生を変えた人間の1人だ。昨年6月にドジャースから自由契約となり、米マイアミで浪人生活をしていた際、練習拠点の施設に勤めていたのがオチョアさん。ゲレーロに日本球界行きを勧めるとともに、ノッカーや打撃投手としてサポートしてくれた。
http://www.chunichi.co.jp/chuspo/article/dragons/news/201704/CK2017040302000090.html