2017年04月04日
田島、サヨナラ痛弾
田島、サヨナラ痛弾
2017年4月2日 紙面から

巨人-中日 9回裏2死一、二塁、田島は阿部(左)に逆転サヨナラ3ランを浴びる=東京ドームで(小沢徹撮影)
4月1日でもウソじゃない。中日にとって悪夢のような現実が最後に待っていた。1点リードの9回2死、4番手の田島慎二投手(27)が巨人の4番・阿部に3ランを浴び、逆転サヨナラ負け。ブルペンの不安を早くも露呈し、開幕2連敗となった。東京ドームでは年をまたいで6連敗、そのうち4試合がサヨナラ負け…。深刻な負の連鎖は、第3戦先発・吉見に止めてもらうしかない。
あと1人…。目の前にあった今季初白星は、左翼席に吸い込まれる白球とともに消えた。9回を託された田島が痛恨の逆転サヨナラ被弾。エープリルフールのウソだと思いたい。しかし、これは現実。巨人の主砲は勝負どころの失投を逃してはくれなかった。
「昨年からずっと続いているんじゃないの」。自嘲気味に口を開いた森監督が指摘したのは、昨季から続く東京ドームの悲劇だ。監督代行として指揮を執ったシーズン終盤。この場所での3試合はいずれもサヨナラ負けを喫した。年が変わっても、負の連鎖が竜に絡み付いていた。
東京ドームでの登板機会では3試合連続サヨナラ被弾となった田島が声を絞り出す。「スプリットです。ボールでもよかったところだし、もっと低くいかないといけなかった」。2死一、二塁。わずかに1点差。カウント1-1からの3球目は悔やんでも悔やみきれない1球になった。
竜党の不安が結果として突き付けられた。勝利の方程式だ。日本の野球への適応が間に合わなかった新外国人のアラウホとロンドンは開幕2軍スタート。岩瀬、浅尾の復調があっても、駒不足は否定できない。
この日のような試合展開になったとき、どう逃げ切るのか。「いるメンバーでやりくりするしかない」。戦前の指揮官の言葉通り、オープン戦では先発としても結果を出していた又吉を7回1死満塁、坂本勇の場面で投入。押し出しの1点でしのぎ、下位打線の8回は祖父江が期待に応えた。
http://www.chunichi.co.jp/chuspo/article/dragons/news/201704/CK2017040202000111.html