2017年04月03日
大野、6失点 新生竜苦しい船出
大野、6失点 新生竜苦しい船出
2017年4月1日 紙面から

巨人-中日 6イニング6失点の大野=東京ドームで(篠原麻希撮影)
大野、まさかの背信投球-。プロ野球は31日、各地でセ、パ両リーグの計6試合が行われ、2017年シーズンが幕を開けた。中日は敵地東京ドームに乗り込み、宿敵巨人と激突。2年連続で開幕投手を務めた中日・大野雄大投手(28)が6イニング6失点と炎上して2-6で完敗した。今季から指揮を執る森繁和監督(62)も初陣を飾れなかった。
大野がやられた。2017年のオープニングゲーム。帰りのバスへ向かう道すがら、思い返されるのは後悔の連続だ。6イニング、9安打、6失点。「気持ちが入りすぎてしまった」。新生ドラゴンズの船出を託された左腕が阿部、坂本勇の二枚看板に沈められた。
出ばなだった。1回2死二塁で打席には阿部。2球で追い込み、3球目はファウル。「何でも投げられるカウントだったのに…」。勝負を急ぐ必要はない局面。その思いとは裏腹に、フォークがストライクゾーンに吸い込まれる。タイミングはやや外した。ただ二枚腰で粘る阿部がバットの芯にうまく乗せる。会心ではない。しかし、打者天国の東京ドーム。打球は右翼席最前列へ着弾し、大野は思わず天を仰ぐしかなかった。
ベンチから見守った近藤投手コーチは言う。「あそこだよね。しっかりボール球を投げれば良かった。次に期待したい」。まさに痛恨の1球。先手を取られ、苦しい試合運びになった。
3回にも阿部に痛打された。2死一、二塁。初球の外角高めを中前にはじき返され、追加点を献上。さらにマギーにも適時二塁打を浴びた。さらに坂本勇には奈落の底に突き落とされた。5回1死一塁。カウント2-2から内角を狙った速球が逆球の外角に入り、これを右中間最前列に運ばれた。2点差に迫った直後の被弾。「チームを苦しくしてしまった」。勝負どころでことごとく打たれては、勝機は見いだせない。
http://www.chunichi.co.jp/chuspo/article/dragons/news/201704/CK2017040102000118.html