2017年04月01日
大野、開幕巨人戦 絶対に勝つ!!!
大野、開幕巨人戦 絶対に勝つ!!!
2017年3月30日 紙面から

キャッチボールで、思い切り腕を振って調整する大野=ナゴヤドームで(金田好弘撮影)
絶対に勝つ-。中日・大野雄大投手(28)が自身の野球観やチームへの思いを語る企画「芯」。第2回は、開幕直前特別編。2年連続で務めることになったオープニング投手への思いと、今年のテーマに掲げている直球の手応えを語った。 (構成・土屋善文)
いよいよ開幕です。気持ちも高ぶってきました。精神的に良い状態で巨人戦を迎えることができそうです。昨年の開幕戦のことを思い出すと、この1年間は長かったというのが実感です。
あっという間ではなかったですね。いろんなことがあった。ケガもあったし、チームも最下位になった。オフには鳥取のトレーニング研究施設「ワールドウィング」に行って発見もあった。決して短くはなかった。納得するようなシーズンじゃなかった分、悩んだことも多かったし、そういうところで長さを感じたのかもしれません。
16日に森監督から開幕投手ということを伝えられました。そこを目指していたので、驚くことはなかったですけど、気持ちのスイッチが入りました。
開幕というのは、自分の中ではチームの顔の人が投げるものというイメージです。ハンパな投球はできない。勝たないと意味がないということをより強く思います。開幕で投げたいと言ってきて、そこをつかみはしましたが、勝ってこそ評価されるものだと思っています。自分に白星が付く、付かないよりも、とにかくチームが勝たないと。チームを勝たす投球をしないといけないという思いです。そうでないと、ここを目指した意味がありません。昨年の阪神との開幕戦で勝って、みんながうれしそうな顔をして喜んでいたのを覚えています。それを続けられなかったけど、開幕を取ると、こんなにもチームが盛り上がるのかと思いました。今年もそうなるように持っている力を100%出すだけです。
不安なく臨めるのは、オープン戦で順調に投げることができたということも大きいです。テーマにしている真っすぐについても、手応えを感じています。自分は、どうしてもスライダーの精度を上げようと思うと、曲げようという意識が強くなって体を横にひねってしまうクセがありました。そうすると球もぶれやすい。このオープン戦期間は、しっかり体を縦に使うイメージで投げることができたおかげで、より角度がつく位置で腕を振れるようになりました。「つかんだ!」という感じです。
これを言葉にするのは難しいですが、バドミントンでも前で縦にたたきますよね。ピッチャーはそういう動きを練習で取り入れているんですけど、なかなか自分の中で消化し切れていなかった。その感覚がやっと自分の中でできあがった。これまでは練習が終わると、そのままベンチに戻ってきていましたけど、この感覚を忘れないように、最後に必ず確認のキャッチボールをするようにしています。
http://www.chunichi.co.jp/chuspo/article/dragons/news/201703/CK2017033002000121.html