2017年03月30日
森監督、巨人・由伸監督に先制口撃
森監督、巨人・由伸監督に先制口撃
2017年3月28日 紙面から

巨人の開幕投手が未定と聞いた中日の森監督(右)は「うちも変えますよ」と高橋監督をけん制しニヤリ=横浜市のパシフィコ横浜で(北田美和子撮影)
中日の森繁和監督(62)が、開幕カードで激突する宿敵に揺さぶりを仕掛けた。セ・リーグ6球団の監督が集結する「ファンミーティング2017」が27日、横浜市のパシフィコ横浜で開催された。竜の指揮官は、開幕投手を明言しなかった巨人・高橋由伸監督(41)に『絡み節』。31日から東京ドームで行われる開幕3連戦に向け、「思い切った戦いをする」と決意表明した。
舌戦は成立すらしなかった。唯一の新監督となる最年長指揮官は冒頭で発した「ルーキーですから」の言葉を忘れたかのように主役を奪い、横に並んだGのプリンスは苦笑いを浮かべた。「ファンミーティング」のハイライトは、恒例となっている開幕投手の公表だ。
森監督は堂々と宣言した。「言っていいんですか。大野です」。続いて巨人。高橋監督の表情が怪しい。「すいません。決まっていません」。煙幕と言えば、竜-。そんなイメージを逆転させる珍現象に、場内はざわめいた。
62歳の経験豊富な話術が、バトルをヒートアップさせる。「ジャイアンツが決めていないなら、ウチも変えます」とニヤリ。さらに、「WBCであれだけのボールを投げたのなら、もし私が(巨人の)監督だったら外します。菅野はゆっくり、次のカードに行ってもらいます」と開幕カード回避を進言。Gの指揮官の心を引っかき回した。
もちろん、これは場をわかせるためのリップサービス。終了後、取材に応じた森監督は「今さら変えてもね。大野に任せます」とキッパリ。オープン戦でも結果を残した左腕に大役を託す方針は揺るがない。菅野の登板日についても、「3戦目ぐらいに出てくるから大丈夫だよ」と警戒を解くことはなかった。
中日にとっては2003年以来となる東京ドーム開幕。言わずもがな、巨人打線の破壊力が最大限に生かされる舞台でもある。だからといって、受け身になって戦う必要もない。「何とか1つでも多く(勝ちたい)。できれば3つと言いたいが、思い切った戦いをします」。一歩も退かず、正面からぶつかる。そして、押し出す。
http://www.chunichi.co.jp/chuspo/article/dragons/news/201703/CK2017032802000096.html