2017年03月18日
大野、年間最大240人招待
大野、年間最大240人招待
2017年3月17日 紙面から

キャッチボールをして調整する大野。長年温めていた、ひとり親家庭シートの実施を発表した=ナゴヤドームで(小沢徹撮影)
中日は16日、大野雄大投手(28)がひとり親家庭の親子をナゴヤドームの主催試合に招待する「大野雄大招待プロジェクト Yudai’s Monthly Invitation」を今季から始めることを発表した。自身も母子家庭で育った大野が長年温めていた企画で、毎月1回親子10組最大40人、年間で最大240人を招待する。
今季、竜のエースがマウンドに立つことに、もうひとつ大きな理由が加わった。それは、ひとり親の家庭を笑顔にすること。16日の練習後に「招待プロジェクト」について自ら説明する場を設けると、「小さいころから、プロ野球選手になれたらやりたいなと思っていた」と、自身にとっても長年温めていた夢の実現であることを明かした。
発想の元にあるのは、自身の原体験だ。大野も2歳のときに両親が離婚し、母子家庭で育った。ただ、そうした家庭環境に引け目を感じたことはない。母の早苗さんは仕事の後にキャッチボールの相手もしてくれた。そして1999年7月、甲子園球場でのオールスターゲームに、野球をはじめたばかりの大野を連れて行ってくれた。
「すごくうれしかったですね。経済的には苦しかったと思うけど、なんとかやりくりしてくれて…。たしか新庄さんが出ていた。そのときにプロ野球選手になりたいなと思った」
http://www.chunichi.co.jp/chuspo/article/dragons/news/201703/CK2017031702000106.html