2017年03月14日
大野、文句なし 森監督が好評価
大野、文句なし 森監督が好評価
2017年3月12日 紙面から

ソフトバンク-中日 ホークス打線を相手に6イニング1安打無失点と好投した先発の大野(小沢徹撮影)=ヤフオクドームで
有言実行だ。開幕投手に立候補する中日・大野雄大投手(28)が11日のソフトバンクとのオープン戦(ヤフオクドーム)で6イニング1安打無四球の快投。4失点した前回登板からきっちりと修正し、2年連続の開幕投手の座を大きく引き寄せる圧巻の投球で、猛アピールした。森繁和監督(62)は明言こそ避けたものの、「文句の付けようがない」と左腕を絶賛した。
3・31開幕戦(東京ドーム)のマウンドが、はっきりと視界に入った。松坂との投げ合いとなった敵地で、風格を見せたのは大野だ。6回裏2死で本多の当たりは遊撃手・堂上のグラブをかすめてセンターへと抜けたものの、許した安打はこの1本のみ。6イニングで82球を投げ無四球、7奪三振、無失点の開幕デモだ。
4イニング4失点だった5日の前回登板で出た課題を、きっちりと修正した。「この前は少し力だけで行ってしまった。しっかり立って、コースに投げ分けられるように意識した」。強い直球を取り戻すという今季のテーマにこだわったがゆえに上体が前に突っ込み、ボールがシュート回転していた。
だからこそ、この日は投球の質を追求。速球は最速143キロだったが、「スピードガンがからかった。打者の反応を見れば141、2キロの球じゃない」と“反論”するほど手応えを感じた。
見据えるのは2年連続の大役だけだ。昨オフは「28番目でも、補欠でもいい」とWBC日本代表入りを熱望。しかし2月8日に発表された予備投手枠にも名前がなかったことで、きっぱりと気持ちを切り替えた。
http://www.chunichi.co.jp/chuspo/article/dragons/news/201703/CK2017031202000104.html