2017年03月02日
平田、奪うぞ先発侍
平田、奪うぞ先発侍
2017年2月23日 紙面から

メガネをかけて、侍ジャパンの合宿地・宮崎に到着した平田=宮崎空港で(七森祐也撮影)
侍ジャパンの平田良介外野手(28)、岡田俊哉投手(25)、奈良原浩ヘッドコーチ(48)が22日、中日の北谷キャンプを打ち上げ、代表合宿が行われる宮崎入りした。勝負強さが買われて代表入りした平田は、代打や守備固めから起用される可能性が濃厚。それでも竜の主軸は「アピールして、スタメンで出たい」とボルテージを上げた。一昨年のプレミア12同様に、控えからの下克上を成し遂げる!!
武者震い…。どんな舞台でも硬くなることはない平田が、戦闘モード突入を前に珍しい言葉を口にした。
「緊張してます。イメージはしてるし、できているけど、イメージ以上の緊張感があります」
球界はもちろん、日の丸を背負った極限の戦い。そして、体の奥底から湧き上がってくる熱い思い。自分で制御しきれないくらい、感情がほとばしっている。北谷での中日キャンプを岡田とともに打ち上げた。この日は移動休養にあてても良かったが、平田はバットを振ることを選択。全体アップの後は、1人屋内運動場で約30分間、マシンを相手に打ち続けた。
沖縄での対外試合は4試合で16打数8安打で打率5割。伝え聞いた大阪桐蔭高の後輩・日本ハムの中田が「もうそんなに打っとるの?」と驚くほどの成績を残した。まさに早めの調整を進めていた成果が、ハッキリと出ている。
「良い感じで調整は進んでいる。バッティングは悪くない。周りは超一流ばかりで、自分は一番下にいると思っている。そこから練習して、アピールして、スタメンで出たい」
外野は6人。チームのために何でもする覚悟だが、指をくわえてベンチを温める気はない。筒香が指名打者に座れば、先発の可能性は拡大。平田の“下克上魂”が、チームに良い競争意識を与えるはずだ。
一昨年のプレミア12もそうだった。大会前はスーパーサブと言われながら、始まればレギュラーを奪い26打数11安打、打率4割2分3厘。その時のインパクトが今回の招集にもつながった。
「あの時は良い打者でも空振りするんだって思えた。自分は空振りを恐れていたところがあった」
http://www.chunichi.co.jp/chuspo/article/dragons/news/201702/CK2017022302000109.html