2017年02月28日
森監督、愛のダメ出し
森監督、愛のダメ出し
2017年2月19日 紙面から

9回裏、空振り三振に倒れゲームセット。うつむきながらベンチに引き揚げる高橋(佐伯友章撮影)
対外試合で3連勝を飾っても、苦言を呈さずにはいられなかった。中日・森繁和監督(62)が、高橋周平内野手(23)に“愛のムチ”だ。4打席で3三振。2回の守備では失点に絡む失策。「8番・三塁」でフル出場したものの、精彩を欠く場面が目立った。
象徴的だったのが7回の攻撃だ。1点リードで無死一、二塁。サインは犠牲バント。指揮官の心中は複雑だった。走塁改革を進める中で、現時点では封印しておくつもりだった策。その指令を下さざるを得ない状況になった上、結果は投手正面へのバントで三塁封殺。渋面を浮かべ、自ら高橋の話題を切り出した。
「一番やりたくないことを、一番打たせてみたいヤツにやらせた。それを本人が分かってくれているか、ということだ」。よどみなく言葉が続く。「今日の周平を見ていたら、一番始めにあんなエラーをして、あんな三振して。取り戻そうというのが見えればいいけど。見えないから」。厳しい指摘をするのも、期待の裏返しだ。
http://www.chunichi.co.jp/chuspo/article/dragons/news/201702/CK2017021902000093.html