2017年02月28日
アラウホ、主力斬り
アラウホ、主力斬り
2017年2月18日 紙面から

シート打撃で投球したアラウホの連続写真=北谷球場で(谷沢昇司撮影)
中日の新外国人左腕エルビス・アラウホ投手(25)の評価が17日、赤丸急上昇だ。沖縄・北谷キャンプでシート打撃に初登板し、打者4人を無安打、2奪三振。2メートルの長身から打者の手元に鋭角に入ってくる直球に、対戦した大島や平田ら主力も目を見張った。同じく新助っ人のホルヘ・ロンドン投手(29)は打者6人に3四球ながら最速153キロを計測した。
大男の存在感が、さらに大きくなった。来日初のシート打撃登板で、アラウホが淡々とアウトを奪う。「ストライクはとれたし、コントロールも良かったと思う」。初夏を思わせる気温急上昇の北谷で、アラウホ株も急騰した。
高橋から低めの直球で見逃し三振を奪うと、続く大島はスライダーで二ゴロに。藤井は外角の直球で見逃し三振に仕留め、平田も危なげなく右飛に打ち取った。実力を測るには申し分ない主力クラスとの対戦で、打者4人をわずか13球で片付けた。
森監督の指示で、一塁走者を置いてセットポジションでの投球も披露。今キャンプ当初のブルペンでは、プレート上で静止しきらずに投げ「ボークを取られる」と指揮官から指摘を受けていたが、難なく対応。「自分としても問題ないと思う」と克服宣言だ。
満点の出来に、国際渉外担当として獲得に携わった友利投手コーチも「いいでしょ? ちゃんとまとまっている」と納得げ。近藤投手コーチも「いい投球をしてくれた。今後が楽しみになってくるね」とたたえた。制球が安定しなかったロンドンとは対照的な姿に一気に評価は上がる。
http://www.chunichi.co.jp/chuspo/article/dragons/news/201702/CK2017021802000116.html