2017年02月26日
柳、打たれて学べ!!
柳、打たれて学べ!!
2017年2月11日 紙面から

ゲレーロに左中間本塁打を浴び厳しい表情を見せる柳=北谷球場で(小沢徹撮影)
中日のドラフト1位・柳裕也投手(22)=明大=が10日、初の実戦形式でほろ苦マウンドを味わった。シート打撃で1イニング分を投げ、新外国人のゲレーロから被弾。打者6人に対して3安打を許した制球不足に、森繁和監督(62)からはハッパを掛けられた。同4位の笠原祥太郎投手(21)=新潟医療福祉大=は荒れ球という持ち味を発揮した。
「結果が一番欲しかったのは本人でしょ」。そう近藤投手コーチが思いやるのも無理はなかった。初の実戦形式。「これから競争が激しくなる」と言い聞かせて柳は登板した。込み上げる悔しさを押し殺し、あえて淡々と振り返る。
「球が高いから打たれました。いい投球をしようと思って、力が入ると抑えられない。もう緊張なんて言ってられないんですが」。キャンプは中盤に差しかかり、体の疲れはピーク。実力を出し切れなくても、言い訳にはしたくなかった。
先頭のゲレーロには直球が真ん中内寄りに甘く入り、芯でとらえらえた打球は左中間スタンドへ。「コースも中途半端だった」。続く杉山にも直球を左翼線に運ばれて二塁打に。2三振は奪って1失点にとどめたが、球数は20を数え、予定より1イニング分少なく終わった。
そんな姿に、森監督はあえて厳しい言葉を吐き出す。「これがプロとアマの違い。ああゆうボールでは打たれる。それが分かって、どう変化するのか」。15日には韓国・起亜との練習試合(北谷)で実戦デビューも見据えるが「次に同じことをやったら1軍は難しい」と指摘した。
http://www.chunichi.co.jp/chuspo/article/dragons/news/201702/CK2017021102000109.html