2017年02月26日
柳、恩師の善波監督からエール
柳、恩師の善波監督からエール
2017年2月10日 紙面から

守備練習で軽快な動きを見せる柳(手前)(黒田淳一撮影)=北谷公園屋内運動場で
中日のドラフト1位、柳裕也投手(22)が9日、母校の恩師から「失敗のススメ」を説かれた。沖縄・北谷球場での春季キャンプを訪れたのは、明大の善波達也監督(54)。力強いエールを胸に、10日に初の実戦形式へ。シート打撃での登板で、痛打を恐れず存分に魅力を発揮する。同4位の笠原祥太郎投手(21)=新潟医療福祉大=は、投球練習で打席に立った侍戦士の平田から高い評価を受けた。
その顔を見つけると、柳はすぐに駆け寄って笑顔で一礼した。ウオーミングアップ後、球場に訪れた明大の善波監督とわずかに会話を交わす。近況報告の代わりは、39球のブルペン投球。捕手の後ろから見た教え子の姿はたくましかった。
「ユニホームが似合ってますね。順調そうで良かった」。昨秋の明治神宮大会でチームを日本一に導いた指揮官は相好を崩す。日程の都合でわずか1時間余りの滞在。翌10日に初めて実戦形式に臨む前エースに、親心のような言葉を贈った。
「実戦での登板はみんなも楽しみにしていると思う。いいことも悪いことも、肥やしになる。今はいっぱい打たれればいい。経験して考えながら、成長していってくれれば」。目前の小さな結果に執着するよりも、未来を見据えて大きく育ってほしいという願いだ。
http://www.chunichi.co.jp/chuspo/article/dragons/news/201702/CK2017021002000104.html