2017年02月06日
ゲレーロ、140メートル弾
ゲレーロ、140メートル弾
2017年2月2日 紙面から

森監督(左)と山崎武司さん(右)が見守る中、柵越えを連発するゲレーロ=北谷球場で(篠原麻希撮影)
中日の新外国人、アレックス・ゲレーロ内野手(30)が1日、フリー打撃で“衝撃弾”をブッ放した。センター方向を中心に41スイングで14発。バックスクリーン直撃の推定140メートル弾をみせるなど持ち前のパワーを披露した。ただ、シートノックで同じ三塁に入った高橋周平内野手(23)も黙っていない。こちらは7連発で応戦。キャンプ初日から三塁争いでバチバチと火花を散らした。
沖縄の青空に何度となく大きな放物線を描く。キャンプ初のフリー打撃。ベールを脱いだゲレーロが、強烈なインパクトを残した。14本の柵越えのうち、中堅方向が半分の7本。うち3本はバックスクリーン直撃だ。
「自分はいつもセンターを目がけて打っている。引っ張りにいくと自分を見失ってしまう」。強引さはない。意識しているのは球の中心のやや下側をたたき、バックスピンをかけることだ。
「しっかりとたたいて、バックスピンをかける。それがしっかりできれば打球は飛んでいくからね」。メジャー時代には150メートル級の一発も実績を持つアーチスト。あいさつ代わりに、そのパワーの片りんを思う存分みせつけた。
これには視察した阪神・山脇スコアラーも警戒感を強めた。「インサイドアウトでしっかりとバットが出る。広角に打てるし、穴はなさそう。(元阪神の)マートンにパワーをプラスした感じで打率も安定しそう」
183センチ、99キロの筋力を身にまとった肉体。子どものころからパワーが自慢だった。9歳のころに、ほうきで石ころを打って遊んでいたら、まさかの大飛球となり、近隣の民家の屋根に直撃したのだという。「屋根をちょっと壊してしまってね」。キューバでは、道端で野球のまね事をして遊ぶ子どもが多いが、その中でもパワーはズバ抜けていた。
http://www.chunichi.co.jp/chuspo/article/dragons/news/201702/CK2017020202000115.html