2017年02月05日
森流改革「明るく楽しく」「ファンサービスの重要性」
森流改革「明るく楽しく」「ファンサービスの重要性」
2017年2月1日 紙面から

全体ミーティングに神妙な面持ちで臨む柳(手前右)、京田(同左)らドラゴンズナインら=沖縄県恩納村の選手宿舎で(小沢徹撮影)
中日は31日、首脳陣と1、2軍の選手、スタッフらが沖縄県恩納村の1軍チーム宿舎に集結して全体ミーティングを開いた。森繁和監督(62)が春季キャンプの大きな柱として説いたのは「明るく楽しく」「ファンサービスの重要性」の2点。異例の訓示でチーム全体が生まれ変わることを求めた。プロ野球12球団は国内外で1日にキャンプインを迎える。
森カラーが全面的に打ち出された。球界の正月を翌日に控えた全体ミーティング。「これまでと気持ちは同じ。さああしたからスタートだ、というだけ」と笑顔で語り、自然体を強調した。静かな表情の新指揮官の訓示は、しかし異例とも言えるものだった。“野球論”をあえて封印し、強調したのは2点。愛されるドラゴンズとしてのスタートを切る決意だ。
まず最初に「昨年の悔しい気持ちを行動に移そう。同じことをするのなら、明るく、楽しくやろう」。当然、練習は厳しい。しかし、黙々とやるのではない。小さな変化と工夫でいい。「ノックでもコーチが声をかけながら打ったり、違った方向に打ったりすれば、お客さんも楽しめる」
そして、2点目はファンサービスについての基本方針だ。「少し時間の余裕があったら、ファンサービスに協力してほしい」。指揮官は今オフに中日新聞本社で5回に渡って実施された、販売店関係者への講演で身に染みた経験談を続けた。
「われわれ中日ドラゴンズには親会社が発行する新聞というものがある。それを販売してくれている人たちがいる。配達のために1軒1軒を回り、チケットも売ってくれている」。現状でその労苦に報いているのか。指揮官の自答はノーだ。「昨年の成績を見れば、返せていないと思う。それでも、ファンは応援してくれている」
http://www.chunichi.co.jp/chuspo/article/dragons/news/201702/CK2017020102000110.html