2017年01月25日
アラウホ、剛球&制球力で勝負
アラウホ、剛球&制球力で勝負
2017年1月25日 紙面から

来日し、笑顔で手を振るロンドン(左)とアラウホ=成田空港で(河口貞史撮影)
強竜復活のキーマンたちが24日、続々と来日した。成田空港にはエルビス・アラウホ投手(25)がホルヘ・ロンドン投手(28)、オマール・リナレス巡回コーチ(49)とともに約30時間の長旅を終えて到着。チームの浮沈のカギを握る2人の守護神候補は早くも戦闘モードだ。
YOUは何しに日本へ? もちろん、昨季最下位に沈んだチームを救うためだ。成田空港の到着ロビーに身長2メートルの大男が姿を見せた。アラウホだ。ベネズエラのカラカス空港を飛び立ってから約30時間。さすがに長旅の疲れは隠せない。それでも、左腕は強い決意を口にした。
「米国以外のところでチャレンジしたいという気持ちがあったんだ。とにかくチームの勝利に貢献すること。自分の力を精いっぱい出し切りたいと思っている」
2015年にメジャー初昇格を果たし、2年間で計72試合に登板した。若く、伸びしろも見込める。にもかかわらず、初めて日本の土を踏むことを決断した。その根底に流れるのは、森監督が「今のベネズエラは(政情不安で)大変。ヤツらは必死だ。昔のドミニカ共和国みたいな感じがする」と期待するハングリー精神だ。
アラウホは「自分では先発をやってみたい気持ちがある」と希望した。ただ、指揮官が描く理想は強化を図るブルペンの一角。アラウホが守護神として鎮座し、田島をセットアッパーに据える配置であれば申し分ない。
そんなクローザー候補には、人気漫画「ドラゴンボール」の大ファンという一面もある。「向こうでも漫画やアニメを見ていたよ。特にゴクウ(主人公の孫悟空)が好きなんだ」。作者の鳥山明さんが愛知県清須市在住と知ると、「それは知らなかった!」と、ドラゴンズとボールによって引き寄せられた縁に目を輝かせた。
http://www.chunichi.co.jp/chuspo/article/dragons/news/201701/CK2017012502000109.html