2017年01月23日
若松、新フォーム手応え 直球10km増だ
若松、新フォーム手応え 直球10km増だ
2017年1月21日 紙面から

ブルペンで投げ込む若松。左肩を下げる新フォームに手応え=中日ドラゴンズ屋内練習場で(小沢徹撮影)
中日・若松駿太投手(21)が20日、打者の体感速度10キロアップの直球に自信を見せた。ナゴヤ球場での選手会合同自主トレで、今年初のブルペン入り。このオフに取り組んできた投球フォームの改良で、球持ちが格段に良くなったと実感する。目指すは体感145キロ。直球が速いほど、得意のチェンジアップが生きてくるのは間違いない。
まだ軽い投球でも、球の伸びは分かる。「投げてみて、ボールをより前で放せている感じはありました」。今季初のブルペンで21球を投げた若松は、手応えを口にする。直球が遅いという乗り越えるべき課題に、スピードガンではなく打者の体感速度で答えを出す。
「目標は145キロくらいの真っすぐだと感じさせることですね」。昨季は疲労の蓄積もあって130キロ後半止まり。他球団の強打者も苦戦する伝家の宝刀・チェンジアップは直球との球速差があるほど生きるだけに、攻略されたこともしばしばだった。
兆しとなったのがフォームの改良だった。昨年12月中旬から地元の福岡県久留米市で1カ月間の自主トレに励んだ際、知人の理学療法士から体が動く仕組みを学習。投球動作に落とし込むと、上から投げ下ろそうと意識し過ぎて肩周りが窮屈になっていることが分かった。そこで、リリースの直前に反対の左肩を少しだけ下げたところ「よりスムーズに右腕が振れるようになったのは間違いないです。ボール1個分くらい前って感じですね」。より打者に近い位置でボールが手から離れれば、その分ベース付近で速く感じる。「低めにも行きやすくなると思います」と見据える。
http://www.chunichi.co.jp/chuspo/article/dragons/news/201701/CK2017012102000112.html