2017年01月09日
京田、開幕スタメンへロケットスタート
京田、開幕スタメンへロケットスタート
2017年1月9日 紙面から

他の新人選手(後方)を置き去りにして独走する京田=ナゴヤ球場で(小沢徹撮影)
中日の新人合同自主トレーニングが8日、ナゴヤ球場で始まった。ドラフト2位の京田陽太内野手(22)=日大=が30分間走で他の新人6選手を周回遅れにする快足を披露。開幕スタメンを目指し、ロケットスタートで初日から猛アピールした。
初日に一番目立ったのは51番のゼッケンを付けた京田だった。ランチ前最後のメニューとなった30分間走。競走ではなく、あくまで汗をかくのが目的。だが、京田の目の色は違った。「今からアピールは始まっていると思う」。闘志に火をつけた。

軽快な動きで守備練習する京田。後ろは柳=中日ドラゴンズ屋内練習場で(黒田淳一撮影)
ハナから先頭に立つと、設定された1周2分をゆうに切るハイペース。途中から降り出した雨も関係ない。気づけば他の新人全員を周回遅れにした。1周400メートルのグラウンドを30分で17周半、距離にして7キロ。2番目に多かった16周のドラフト1位・柳も上回り、先行逃げ切りで走りきった。
「自分のペースで走りました。ゆっくり走れないんですよ。目の前に人がいない方が黙々と走りやすい。長距離は大学では3本の指に入るぐらいでしたよ」
断トツの快走にも余裕だった。持久走は試合における野手のパフォーマンスに直接関係はないが、シーズンを戦う体力につながるといえる。開幕スタメン、そして1軍定着を目指す京田が周囲に素質の高さを見せつけた。
走りだけでなくノックを受けても存在感を発揮した。打球の正面に入って捕球し、安定した送球を見せた。全てのトレーニングを見守った勝崎チーフコンディショニングコーチは「京田君の動きは荒木みたい。足が速いし、俊敏性もある。身のこなしもそう。ノックも全部(グラブの)芯で捕っていた」とうなった。50メートル5秒9の俊足に安定した守備が持ち味の遊撃手。その動き一つ一つが、現役最多の373盗塁を誇り、6年連続ゴールデングラブ賞に輝いた荒木をほうふつとさせた。
http://www.chunichi.co.jp/chuspo/article/dragons/news/201701/CK2017010902000096.html