2017年01月07日
吉見、チェンから吸収
吉見、チェンから吸収
2017年1月6日 紙面から

キャッチボールで力強い球を投げる吉見=中日ドラゴンズ屋内練習場で(金田好弘撮影)
中日・吉見一起投手(32)が6日、台湾に出発し、元チームメートで米大リーグ・マーリンズに所属するチェン・ウェイン投手(31)と自主トレする。「引き出しをもっと増やしたい」。ともに黄金期を築いた左腕と行動をともにすることで、大きな刺激を受け、今季の飛躍につなげる。
刺激がほしい。さらなる高みに自らを連れて行くための刺激-。エース復権を狙う吉見が自主トレ相手に選んだのは盟友・チェンだ。6日に日本を離れ、5泊6日の日程でチェンが生まれ育った台湾で一緒に汗を流すことになった。
「何日かでいきなり野球がうまくなるわけではない。技術を上げるというよりも、アイツといることに意味がある」
背番号19にとって、1学年下だが、特別な存在だ。吉見は2008年から5年連続2桁勝利を挙げるなど圧倒的な成績で、左のチェンとともに二枚看板としてチームの黄金期を築いた。「チェンがいなかったら無理だった。負けられないってよりも、一緒に頑張ろうと思えたから」。昨年11月にチェンが来日した際、名古屋で食事に出掛けた。米国で活躍する旧友に聞きたいことは山ほどある。野球談議は尽きることがなかった。
「メジャーはパワーとパワーの対決という感じで、大ざっぱなイメージがあった。でも、聞いてみるとものすごくデータを重視しているし、細かいことを徹底している。話をしていてアメリカの野球にものすごく興味を持った」。チェンから「(自主トレ)一緒にどうですか」と誘いがあったときには、すでに断る理由はなかった。
http://www.chunichi.co.jp/chuspo/article/dragons/news/201701/CK2017010602000101.html