2017年01月05日
小笠原、「吉見流復帰ロード」で飛躍誓う
小笠原、「吉見流復帰ロード」で飛躍誓う
2017年1月5日 紙面から

江の島(後方下)よりも有名になるぞ!!元気よく自主トレに励む小笠原=神奈川県藤沢市の鵠沼海岸で(小沢徹撮影)
吉見流の復帰ロードだ!! 昨年11月に左肘を手術した中日・小笠原慎之介投手(19)が4日、地元の神奈川県藤沢市で自主トレを公開した。3月中の実戦復帰を見据え、2カ月半ぶりのキャッチボールを8日に再開する予定。2010年オフに同じ手術をした吉見一起投手(32)が翌11年に最多勝を獲得しており、偉大な先輩を最高の教材にして故障明けの大ブレークを目指す。
「やっと投げられるんだなって感じですね」。小笠原は渇望を止められない。6日に愛知県内の病院で検査を受け、許可が下りればキャッチボール再開へ。そのXデーを8日に定めた。
秋季練習中の昨年10月下旬に左肘に張りを覚え、11月1日に手術。肘からはがれた遊離軟骨を取り除いた。リハビリに専念する傍らでは、他の選手たちが秋季キャンプで必死にレベルアップを目指す日々…。小笠原は「正直つらかった。なるべく周りを見ないようにしました」と振り返る。
ただ、その苦行から解放され、本格的な復帰への道のりが始まる。お手本にするのは、同じ経験をした大先輩。手術を決断した際、吉見から背中を押された。
「早くやった方がいい。オレは次の年に最多勝とってるから」。吉見は10年オフに右肘手術を受けたが、翌11年に堂々の18勝3敗の成績を残した。その復帰過程は、3月15日の2軍戦で実戦復帰。約1カ月後の4月20日のヤクルト戦(神宮)で1軍登板を果たした。「吉見さんと同じようになればいい」。小笠原もそう青写真を描く。先輩が歩んだ復活ロードが、19歳の左腕にとって、一つの指針となるのは間違いない。
あとは逆算して段階を設定。「ブルペンは沖縄に行ってからですかね」。春季キャンプの中盤に本格投球の開始を想定。ただ、日程より状態優先なのは言うまでもない。「周りの誰からも『焦るな』と言われるので」。無理して開幕に合わせようとしない姿勢は、手術直後から一貫して変わらない。
http://www.chunichi.co.jp/chuspo/article/dragons/news/201701/CK2017010502000111.html