2016年12月18日
加藤、2の2 背水3年目…台湾で成長中
加藤、2の2 背水3年目…台湾で成長中
2016年12月16日 紙面から

3回に二塁への内野安打を放つ加藤=斗六球場で(小西亮撮影)
【斗六(台湾)小西亮】中日・加藤匠馬捕手(24)が15日、打撃開眼の兆しを見せた。NPBウエスタン選抜として参加する「アジアウインターベースボールリーグ」の台湾アマ代表戦に「7番・指名打者」で先発出場。2打数2安打1四球と気を吐いた。打率3割4分8厘と好調で、背水の3年目に向け、当地で急成長中だ。
何かを得て帰らなければ、台湾まで来た意味はない。加藤が結果で示したのは打撃。先頭で迎えた3回に初球をはじき返して二塁内野安打に。4回1死二塁では3ボール1ストライクから直球を左前にはじき返し、2打席連続安打を記録した。
快音の影にあるのは、徹底した意識。「初球からある程度狙いを絞り、中堅から右方向を考えながら強いスイングを心掛けています」。冬季リーグ通算では23打数8安打、1打点、打率3割4分8厘。「ここで打てても来季打てるわけではない」と冷静だが、手応えはある。
さらに別の数字にもうなずく。計29打席で四球は6つ。この日の3打席目も無理に手を出さずに一塁へ歩いた。今季の2軍戦では、ストライクからボールになる球を振らされることが多く「少しずつ見ることができるようになってきた」と言う。
入団からの2年間で、1軍出場はわずか4試合、1打席でマスクはかぶっていない。正捕手候補の筆頭格である杉山に圧倒的な差をつけられているのが打力。勝負の土俵に上がるには、バットでの存在感を求められるのも分かっている。
http://www.chunichi.co.jp/chuspo/article/dragons/news/201612/CK2016121602000115.html