2016年12月13日
ドラフト1位・柳、大学時代のスタイルで挑む
ドラフト1位・柳、大学時代のスタイルで挑む
2016年12月13日 紙面から

柳(中)ら新入団選手に「次の中日を背負ってくれることを期待する」と呼び掛ける森監督(右)(谷沢昇司撮影)
ルーキーイヤーは脱・優等生&オレ流で挑む!! 中日は12日、名古屋市内のホテルで新人7選手の入団を発表した。ドラフト1位の柳裕也投手(22)=明大=はプロで生き残るため、優等生イメージの脱却をにじませつつ、大学までに培った投球スタイルを貫く決意を披露。一方、森繁和監督(62)も「1年目は見るだけ」と容認する構えだ。
プロのスタートとなる晴れ舞台で、柳は質問に一つ一つ、丁寧に答える。マウンドで腕を振り、淡々とバッターを打ち取ってきたように、会見の第一声からよどみなく模範回答を並べていった。
「ドラゴンズの一員になる自覚と責任を持ってやっていきたい」。1年目の目標を問われると「いろんなタイトルや賞はあるけど厳しい世界。1日1日を過ごしていった先にそういうものがある」。将来の目標にも「子どもやファンから応援してもらえるような選手になりたい」。
決して大言壮語は口にしない。柳は、THE・優等生だ。小6で父・博美さんを亡くしたこともあり、責任感が強い。明大では先輩でOBの川上憲伸さん(本紙評論家)以来、19年ぶりのエース兼主将、7月の日米大学野球選手権でも大学日本代表の主将。まさにエリート街道を歩んできた。
ただ、プロで生き抜くためには「脱・優等生」の覚悟も見せた。「優等生という印象が先行しがちだけど、意外とそんなことはない。ふざける時はふざけるし。明るくやることは大事だと思う」。時に素を見せることでチームに溶け込め、選手たちの信頼も得られるというわけだ。
会見で隣に座った森監督からは「コーチになった時から1年目は見るだけ。今でも変わらない」と告げられた。今までにないタイプの指導者という柳は「大学でやってきたことを評価されてのことだと思う。不安はない。監督の力になれるように頑張りたい」と歓迎した。
http://www.chunichi.co.jp/chuspo/article/dragons/news/201612/CK2016121302000110.html