2016年12月13日
山井、新人に珍金言“適当のススメ”
山井、新人に珍金言“適当のススメ”
2016年12月11日 紙面から

トークショーでチームの裏話を語る山井ら=愛知県豊田市福祉センターで(篠原麻希撮影)
中日の山井大介投手(38)が10日、正式契約を結ぶ新入団選手に向けて、「適当のススメ」を説いた。39歳となる来季は現役日本人投手のなかで上から3番目の年齢となるが、新人たちに贈る長い選手生命の秘訣(ひけつ)を問われ「誤解を生む言い方かもしれないけど、『適当にやれ』と言いたい」と語った。この日は豊田市内でファンイベント「エンジョイドラゴンズ5」に参加し、祖父江、田島、阿知羅、松井佑、引退した岩田さんとともに、盛り上げた。
夢と希望に胸を高鳴らせてプロの世界に飛び込む新人たちに、来季プロ16年目を迎えるアラフォー右腕が金言を贈った。長くプロ生活を続ける秘訣(ひけつ)。それは意外にも聞こえるひと言だった。
「誤解を生む言い方かもしれないけど、『適当にやれ』かな」
決していいかげんにやれという意味ではない。「適当」とは、本来物事の程度がちょうどよいことを意味する。山井のアドバイスの意図も、もちろんそうだ。
「1年目で張り切りすぎると、まず2月のキャンプでケガをするので、慎重に入ってほしい。1回ケガをすると、プロの世界では後にまとわりつく。『あいつケガばかりやな』となる。ケガをしそうになったら、自分にブレーキをかけることが大事。我慢せずにちゃんと言うこと、自分の体を大事にすること」
実体験に基づくアドバイスだ。山井もプロ1年目は31試合に登板し6勝を挙げた。しかし06年に右肩痛で、08年にも右ひじ痛で、苦渋のシーズンを送っている。それでも復活できたのは、「どこに不安があるか、どこを強化すべきなのか、まず自分の体を知ること」を実践したからこそ。12年、14年の大活躍で現在の地位を築き、気付けば通算投球回は1084イニング2/3に達した。
http://www.chunichi.co.jp/chuspo/article/dragons/news/201612/CK2016121102000101.html