2016年12月12日
浅尾、復活へ元ソフトバンク守護神とタッグ
浅尾、復活へ元ソフトバンク守護神とタッグ
2016年12月10日 紙面から

ミズノの「ブランド・アンバサダーズ・ミーティング」に出席し、グラブの感触を確かめる浅尾=大阪市住之江区で(市川和宏撮影)
中日の浅尾拓也投手(32)が9日、元ソフトバンクの守護神で現在は医療系専門学校に通う馬原孝浩さん(35)と年明けに自主トレを行う計画を明かした。大阪市住之江区のミズノ本社で開催された「ブランド・アンバサダーズ・ミーティング」に出席。今季はプロ入り後初めて1軍登板がなかった苦難の年となったが、同じ右肩の故障を乗り越えて復活した経験を持つ馬原さんとともに、復活ロードを歩み出す。
もう一度、自分が納得する球を投げるために、そしてあの輝く場所に戻るために-。浅尾が、ひとつの決断を下した。例年1月にグアムで仲間たちと行ってきた合同自主トレは開催しない。新たな自主トレの場所は福岡県内。ともにする相手は、同じ苦しみを味わい、そして克服した先人。球界を代表する守護神として活躍した馬原さんだ。
その電話がかかってきたのはシーズン終了後の10月だった。元ソフトバンクで現中日の三瀬スカウトから連絡があり、馬原さんを紹介された。「『絶対良くなるから』と誘っていただいた。この人に教えてもらいたいな、と」。馬原さんは浅尾と同じ速球派で日本歴代7位の通算182セーブの記録を持つ。2009年のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)では優勝メンバーとなったが、2度右肩を故障。12年には手術も受け、オリックスに移籍後の14年に55試合登板32ホールドと復活を果たした。その実績と経験が、悩める浅尾への福音となる。
馬原さんは15年限りで引退し、現在は九州医療スポーツ専門学校で柔道整復師と鍼灸(しんきゅう)師の資格取得をめざして勉強中。本職のトレーナーではないが、自身が患った肩の故障についての知識を深めている。まだ会ってはいないが電話で話した浅尾は「肩の故障を経験して、すごい勉強していて…。『浅尾くんどうなの?』と言ってもらって、すごいありがたかった」と振り返った。
http://www.chunichi.co.jp/chuspo/article/dragons/news/201612/CK2016121002000112.html