2016年12月05日
山井、現役で続ける
山井、現役で続ける
2016年12月4日 紙面から

子どもたちとドッジボールをする山井=宮城県気仙沼市の旭が丘学園で(篠原麻希撮影)
中日・山井大介投手(38)が3日、東日本大震災の被災地である宮城県気仙沼市の児童養護施設「旭が丘学園」を訪問。義援金と特製グッズを贈った。また、同市内にある気仙沼小学校では地元の小中学生を相手に野球教室を開催。4年連続となる被災地訪問で地元の子どもたちと触れあった。
山井の復興支援に終わりはない。13年のノーヒットノーラン達成を機に始まった被災地訪問は今年で4年連続。当然のように宮城県気仙沼市を訪れ、子どもたちに笑顔を届けていた。
「現役でやっている以上は続けたいし、続けることで覚えていてくれる。(横断幕で)『おかえりなさい』というのはうれしかったですね」
義援金と特製タオルを贈った「旭が丘学園」では園児らが温かく迎えてくれた。プチ歓迎会を終えると、校庭でキャッチボールやドッジボールなどで触れ合い、ランチタイムをともにした。午後は気仙沼小で、地元の少年野球2チームと地元中学生を相手に野球教室を開催。投手では約60人の全選手、打者では全投手とそれぞれ対戦した。
「思った以上に復興までの時間がかかっていますね」。これが1年ぶりに訪れた感想だ。前日は気仙沼に向かう途中に南三陸町の防災庁舎を訪れ、いまだ津波の爪痕が残る気仙沼向洋高校の旧校舎を目の当たりに。気仙沼の市街地も、被害が大きかった海岸沿いはかさ上げの盛り土がされているだけで、街並みは回復していない。学校のグラウンドや球場には今も仮設住宅が設置され、復興が遠い道のりであることを実感していた。
http://www.chunichi.co.jp/chuspo/article/dragons/news/201612/CK2016120402000098.html