2016年11月29日
平田、1億2000万円×5年契約 6億円
平田、1億2000万円×5年契約 6億円
2016年11月20日 紙面から

更改を終え、記者会見に臨む平田=中日ドラゴンズ屋内練習場で(金田好弘撮影)
フリーエージェント(FA)宣言せずに残留を決めた中日・平田良介外野手(28)が19日、名古屋市内で契約交渉し5年契約、年俸1億2000万円でサインした。今季の年俸7000万円から約71%の大幅増となった。同じく宣言せずに残留を表明していた大島洋平外野手(31)は3年契約、年俸は6000万円(約67%)増の1億5000万円で更改した。2人を合わせると総額10億円を超える大型契約。最下位からの巻き返しはこの2人の双肩にかかっている。(金額は推定)
最下位脱出のためにも流出だけは絶対に避けなければならなかった2人に球団は破格の好待遇でその誠意を示していた。28歳の平田には5年という長期契約を用意した。さらに今季年俸7000万円から増額は5000万円。ここ数年の厳冬ぶりがウソのような大盤振る舞いに出た。
平田自身は条件面について明かさなかったが、契約内容について「非常に良い話し合いだった。責任の大きさを感じるし、自分が改めてチームを引っ張っていかないといけないと思った」と決意を語った。今季は118試合に出場し、打率2割4分8厘、14本塁打、73打点。決して満足のいくものではなかったが、3年連続規定打席に到達し、安定した守備力もみせてきた背番号6に対し、球団は必要不可欠な戦力として評価。西山代表は「複数年というのは重大なこと。彼には期待している」と話した。
大きくなる責任に対しては結果で示す。今季は股関節痛や右肩痛のため、登録を抹消されることもあった。初の全試合出場を達成するためにも、肉体改造に取り掛かることを明かした。これまで平田は体づくりをする上で、ダンベルなど器具を使うことはなかったが、「けがが多いので何かひとつ考えないといけないと思った。体調管理をしっかりしていかないといけない」と語る。
故障した肩や腕回りをダンベルなどで鍛えたり、さらに腹筋に精を出したり、股関節についても可動域を広げるトレーニングを繰り返している。「腹筋の上の方が割れてきましたね。糸井さんのような体を目指します」。35歳で53盗塁をマークした超人ボディーになるべく、汗を流す毎日だ。
http://www.chunichi.co.jp/chuspo/article/dragons/news/201611/CK2016112002000094.html