2016年11月26日
藤嶋、国民の模範を目標に
藤嶋、国民の模範を目標に
2016年11月20日 紙面から

「ボールのキレとスピードを出したい」と報道陣が用意した短刀のレプリカを手にポーズを決める藤嶋=名古屋市内のホテルで(黒田淳一撮影)
中日は19日、ドラフト5位指名した東邦高の藤嶋健人投手(18)と名古屋市内のホテルで入団交渉を行い、契約金3000万円、年俸540万円で仮契約した。藤嶋は将来的な1億円プレーヤーをめざすとともに、国民の模範となる存在になることを目標に設定。壮大な夢を描いて、プロ野球の世界に飛び込む。(金額は推定)
プロの世界に入ることを実感する仮契約の席で、とある文言に藤嶋の目が留まった。『全国民の模範となるような人間になれ』。手渡されたのは、日本野球機構(NPB)の新入団選手に向けた冊子。「その通りだなと思った」と、プロ野球選手として、一社会人として、一気に身が引き締まった。
仮契約直後の会見では交渉内容を問われ「プロ野球の世界に入ってからの注意事項を教えてもらった。怖い人たちと付き合わないとか、そういうやつです」と明かした。さらに「ここから自分の一つ一つの行動が責任あるものになっていて、今まで以上に心得て行動していきたい」とも。この受け答えには同席した中田スカウト部長も「素晴らしい。模範となる受け答えだ」と満点の模範解答を絶賛した。
もちろん、模範だけでなく、憧れにもなる。契約金3000万円という文字を見て「いきなりこんなお金をもらえるんだ…」と生唾を飲んだ。さらに新聞で先輩の大野の契約更改の額を見て、「1億円プレーヤーは素直にすごいと思う。それくらいの選手になれるようにがんばりたい」と18歳らしい大きな夢も描いた。
http://www.chunichi.co.jp/chuspo/article/dragons/news/201611/CK2016112002000090.html