2016年11月25日
大野、1億円割れでメラメラ
大野、1億円割れでメラメラ
2016年11月19日 紙面から

契約更改を終え「来季はやり返したい」と話す大野=中日ドラゴンズ屋内練習場で(黒田淳一撮影)
中日・大野雄大投手(28)が18日、名古屋市内で契約交渉に臨み、1億800万円から20%減の8640万円で更改した。春先の左肘痛に不振も重なって、4年連続2桁勝利を逃した左腕は即座に「復肩」を宣言。苦手にしたコイ倒を誓った。チームをAクラス入りへ導くのは、エースの活躍だ。(金額は推定)
せっかく手にした1億円プレーヤーの称号も、1年にして失った。2桁勝利も規定投球回数も届かず。大野は20%減額を飲み込んだ。だが、即座に巻き返しを誓った。ターゲットは今季優勝した広島、特にあの新井さんと神ってる男・鈴木だ。
「これまで抑えられていたバッターに打たれました。シーズン中はカープの勢いを止めると言っておいて、止められなかった。広島に限ったことではなく『大野には手も足も出ない』と言われるピッチャーに成長したい」
コイの勢いに飲まれ続けた。防御率、被本塁打ともに対戦球団別ワースト。トータルの勝ち星や防御率が伸び悩んだのも、すべては広島戦に原因がある。
今季はクリーンアップによく打たれた。過去2年間で21打数1安打とカモにしていた丸には13打数5安打、打率3割8分5厘と逆転された。昨季8打数2安打の新井には11打数6安打、2本塁打、打率5割4分5厘。極めつきは流行語大賞を狙う鈴木だ。昨季4打数無安打に抑えたプロ4年目の22歳に、16打数10安打、1本塁打、打率6割2分5厘。コイを勢いづかせる投球をし続けた。
対策はカーブなど新球習得に向けた取り組みだけではない。すでに鳥取のトレーニング研究施設「ワールドウィング」も初訪問。14日の練習打ち上げからも、ナゴヤ球場で初動負荷理論に基づくトレーニングを続けていて「股関節、肩関節の可動域が広がっているのを感じています。成長できるはずです」。早くも効果を実感しているという。
http://www.chunichi.co.jp/chuspo/article/dragons/news/201611/CK2016111902000117.html