2016年11月21日
荒木、ガンガン行くぞ
荒木、ガンガン行くぞ
2016年11月18日 紙面から

契約更改を終えて明るい表情で記者の質問に答える荒木=中日ドラゴンズ屋内練習場で(金田好弘撮影)
中日・荒木雅博内野手(39)が17日、選手寮「昇竜館」で契約更改交渉し、8800万円から20%減の7040万円でサインした。歴代11位の通算373盗塁を誇るスピードスターは来季、10年ぶりに盗塁王を奪還し、最年長盗塁王の称号を狙う。また、ルーキーの木下拓哉捕手(24)は現状維持の1000万円で更改。開幕スタメンを目標に掲げた。(金額は推定)
荒木の目標は壮大だった。10年ぶり盗塁王。そうぶち上げた。今季の最多盗塁はヤクルト・山田の30。荒木は13だった。その差17。タイトルを目指すと言っても、来季は40歳シーズンでもある。脚力に衰えはないのか。竜野手最年長が説明する。
「疲れが残りやすくなったな、とは思います。ただ、スピードが落ちたとは思いません。何年も前から短距離のタイムはほとんど変わっていませんから」
ドラフト2位で京田(日大)を指名。堂上が台頭し、二遊間には世代交代の波が押し寄せているが、肉体面でも譲る気はない。荒木が「まだ速い」と思える根拠はシーズン中、ゲーム前に計る30メートルダッシュのタイムにある。3・9秒前後。もちろんチームトップクラスだ。
ならば、なぜ今季13盗塁に止まったのか。「100%成功すると思ったときしか走らなかったから」という。自打球による左膝ふくらはぎ痛に見舞われた。9盗塁だった昨季は極度の打撃不振で亀沢らに出場を譲った。ケガや若手の台頭という要因に、失敗だけは避けるチームの方針もあったようだ。今季盗塁成功率は100%。最近3年間で計39盗塁。失敗は2個だけだった。
http://www.chunichi.co.jp/chuspo/article/dragons/news/201611/CK2016111802000103.html