2016年11月14日
丸山、竜に注入“東邦魂”
丸山、竜に注入“東邦魂”
2016年11月14日 紙面から

仮契約を終え、プロでの活躍を誓う中日6位指名の丸山泰資=東京都内のホテルで(岩本旭人撮影)
最後まであきらめないのが東邦魂-。中日からドラフト6位で指名された東海大の丸山泰資投手(21)が13日、東京都内で入団交渉を行い、契約金3000万円、年俸720万円で合意した。母校の愛知・東邦高は今夏の甲子園で歴史的な大逆転勝利。当時のエースで中日が同5位で指名した藤嶋健人投手(18)とともに、チームを背負う決意を新たにした。
後輩たちが起こした「夏の奇跡」に、丸山の東邦魂が刺激を受けた。今夏の甲子園で、5-9とリードされていた東邦高が9回裏に5点を挙げてサヨナラ勝ち。選手権大会では史上2度目となる大逆転劇は、テレビで観戦した。
「最後まであきらめないことが大事だな」。感動冷めやらぬ翌日には、東邦の大先輩でもある東海大の横井人輝監督(54)から「東邦の先輩として感じたことを部員の前でしゃべってみろ」と言われた。突然の指名に戸惑いながらも、敗れた青森・八戸学院光星高出身で同じ4年の天久翔斗(あめく・しょうと)外野手とともに、100人以上の選手やスタッフらの前で思いをぶつけた。
「投手として結果が出なくても、どうすれば選手全員の気持ちを野手に伝えることができるかが分かった。自分がどうしてもやるんだ、という姿勢を示すことが大事なんです」
この大逆転の主役となった藤嶋は、同じ中日のドラフト5位指名。ひとあし早く仮契約を済ませた丸山は「スター性や周りを引きつける力を藤嶋は持っている。自分はそういうところが足りないと思っているので、そこは藤嶋から学びたい」と、4学年下の後輩からも吸収しようとする謙虚な姿勢を示した。
http://www.chunichi.co.jp/chuspo/article/dragons/news/201611/CK2016111402000013.html