2016年11月14日
小笠原、倍々ゲームで3年後「1億円」
小笠原、倍々ゲームで3年後「1億円」
2016年11月12日 紙面から

契約更改交渉を終え、笑顔で会見する小笠原=中日ドラゴンズ屋内練習場で(篠原麻希撮影)
中日・小笠原慎之介投手(19)が11日、ナゴヤ球場に隣接する選手寮「昇竜館」で初の契約更改交渉に臨み、300万円増の1800万円でサインした。自らは現状維持を予想していた中での20%アップに「びっくりしました」とホクホク顔。来年から倍々ゲームで年俸を上げ、3年間で1億円の大台を超える目標を掲げた。(金額は推定)
爽やかな水色のネクタイ以上に、表情は明るい。くしくも背番号と同じ11月11日に契約更改した小笠原は、開口一番「びっくりしました」。交渉前の気持ちは「8割が現状維持、2割が10%アップ」だっただけに、予想を上回る結果には大満足だった。
夏の甲子園を制したドラフト1位として、期待を背負って挑んだ今季。交流戦の開幕戦で1軍デビューを飾った。なかなか白星に恵まれない不運もあったが、9月4日の巨人戦(東京ドーム)で初勝利。通算では15試合で72イニング1/3を投げ2勝6敗、防御率3・36で1年目を終えた。
白黒の星取りだけでみれば「結果を出せなかった」と自己評価。ただ、西山球団代表は「投げたときはほとんど試合をつくってくれた」と説明する。先発した12試合のうち、役割を果たしたとされる「クオリティースタート」(6イニング以上で自責点3以内)を6度達成。勝ち投手の権利を得ながら、救援陣がリードを守れず白星が手に入らなかった試合も2度あった。勝敗だけでない安定感を評価された形だ。
年俸推移は右肩上がりで始まったが「ここがゴールじゃないんでね」と不敵に笑う。夢を売るプロ野球選手にとって、ひとつの目標が1億円プレーヤー。来年以降の契約更改で、年俸を2倍に増やしていく意気込みを問われると「そういう気持ちがないと、この世界ではやっていけない」と語気を強めた。
http://www.chunichi.co.jp/chuspo/article/dragons/news/201611/CK2016111202000118.html