2016年11月14日
翔太、背負い投げ投法
翔太、背負い投げ投法
2016年11月12日 紙面から

柔道の「背負い投げ」を意識して投げ込む鈴木=北谷球場で(小沢徹撮影)
キレのあるボールのヒントは柔道にあり!? 中日・鈴木翔太投手(21)が「背負い投げ投法」にチャレンジしている。沖縄・北谷で行われている一部投手陣による秋季キャンプで11日、ブルペンに入って友利投手コーチから指示された。「日本刀級」と絶賛されたキレ味鋭い直球のさらなるレベルアップにつなげる。
キレのあるボールを投げる鍵は野球ではなく柔道にあった。ブルペンに入った鈴木は横にいた友利投手コーチに声を掛けられる。「背負い投げ」。投球の合間に5度ほどキーワードが飛んだ。
友利投手コーチが意図を説明する。「翔太は(右腕が)トップの位置に上がるまでに左肩が開こうとする。背負い投げのイメージで左肩を下に持っていくようにすることを教えている」
つり手を相手の脇に入れ、肩越しに引き手を引くのが背負い投げ。友利投手コーチによれば、同じ要領で左肩を下げる感覚をつかむことで左肩の開きを抑えられる。体重移動もスムーズになり、球筋の安定につながるという。鈴木の持ち味はしなやかな腕の振りから繰り出すキレのある直球。第1クールで友利投手コーチから「日本刀級」とキレ味鋭いボールを絶賛されただけに、より長所を伸ばすためのアイデアだ。
http://www.chunichi.co.jp/chuspo/article/dragons/news/201611/CK2016111202000116.html