2016年11月12日
直倫、1500万円増3300万円ニッコリ更改
直倫、1500万円増3300万円ニッコリ更改
2016年11月11日 紙面から

ケース打撃で併殺を決める遊撃手堂上=ナゴヤ球場で(谷沢昇司撮影)
中日・堂上直倫内野手(28)が10日、契約更改交渉を行い1500万円増の3300万円でサインした。プロ10年目で初めて規定打席に到達した背番号63は、レギュラーとして遊撃ポジションに君臨し続けることを宣言。ゴールデングラブ賞の獲得にも意欲を示した。また、この日は来季の日程も発表され、中日は3月31日からの開幕カードは敵地の東京ドームで巨人と戦うことが決定。福田永将内野手(28)は巨倒へ意気込んだ。(金額は推定)
堂上にはやっぱり笑顔が似合う。今季は131試合出場で456打数116安打、6本塁打、打率2割5分4厘。遊撃に定着し、初めて規定打席に到達。1500万円増の3300万円となれば、自然と頬も緩む。
「スッキリ、気持ち良くサインしました。やっと、(球団側と)しっかり話をできました。『守備でも安定感があった』と評価していただきました」
険しく、苦しい道のりだった。中日、阪神、巨人の3球団競合でドラ1入団。なのに、芽が出ない。同学年では巨人・坂本らが頭角を現した。田中(元楽天、現ヤンキース)や前田(元広島、現ドジャース)は最多勝を獲得し、海を渡った。甲子園をわかせた世代のスーパースターはいつしかベンチ要員になった。
2014年オフには背番号1も剥奪された。背負ったのは、この年限りで竜から戦力外通告された兄・剛裕(現巨人)の「63」。「兄貴の分まで」と覚悟を決めた。
地道に力を蓄えてきた。4月上旬、遠藤に代わり遊撃に定着。打撃についても「下半身の使い方がちょっとできてきた。もう一段階勉強して、自分のものになるようにしたい」と語る。
http://www.chunichi.co.jp/chuspo/article/dragons/news/201611/CK2016111102000113.html