2017年12月29日
大野奨、ハムに別れのあいさつ 若竜底上げ日本シリーズで恩返し
大野奨、ハムに別れのあいさつ 若竜底上げ日本シリーズで恩返し
2017年12月27日 紙面から

雪が舞う中、花束を手に日本ハムの球団事務所を後にする大野奨太=札幌市の日本ハム球団事務所で(武藤健一撮影)
日本ハムから中日にフリーエージェント(FA)移籍した大野奨太捕手(30)が26日、札幌市の球団事務所にあいさつに訪れた。日本ハムに別れを告げた大野奨は古巣と日本シリーズで対戦することを熱望。そのための一歩として投手陣に積極的に声掛けをし、キャンプ中も重点的にブルペンに時間を割く考えを明かした。
球団事務所であいさつを終えると、職員から大きな花束が贈られた。自らの意思で球団を離れる選手に対しては異例のことだろう。大野奨太という選手がどれだけ北海道に愛され、球団に信頼されていたかという証しだ。
「9年間お世話になりましたし、選手会長もして、いろいろサポートもしてもらった。なかなかあいさつする機会がなかったので」。マイナス7度の寒さの中、自ら球団を訪れ、丁寧にあいさつをして回った。「北海道は寒いけど温かい。人も空気もホッとする。落ち着く場所です」。別れに一抹の寂しさはあるが、野球人としてステップアップするために選んだ新たな道。だからこそ強く思うことがある。
「ここに帰ってきて日本シリーズでいい姿をみせられるようにしたい」。これぞ古巣への最高の恩返し。「中田にはとりあえず一発ぶつけたいでしょ」。もちろん「冗談ですけどね」と笑ったが、新たな夢に踏み出すための区切りの一日にもなった。
http://www.chunichi.co.jp/chuspo/article/dragons/news/201712/CK2017122702000122.html